top of page

高血圧症の治療

① 起床1時間以内の自宅血圧を測定

② 2回連続して測定して平均値を記録していただき、医院にご持参いただきます。(当院では、平均が取れない方もいらっしゃいますので、3回測定して一番低い数字を記録してもらっても良いことにしてあります。血圧計を自宅に所持していない方は、初回に限り貸し出ししておりますが、診断がつき次第自分でご購入いただくようにお願いしております。)

③ 結果、収縮期血圧が135mmHg以上の方は、治療適応とさせていただいております。(基本的には、早朝の血圧測定以外は必要ありません。脳梗塞の90%は、夜間高血圧の方たちです。他心臓イベントも多くは、夜間から早朝・午前中に集中して起こります。要は、早朝の血圧を如何にコントロールするかが重要と言う事です。)

④ 高血圧にも、血圧が上がる時間帯によって危険な高血圧を判別することができます。通常は、夜間入眠後は血圧が下がるのが普通です。これが下らない方をnon-dipper、逆に血圧の上がる方をriserとよび、危険な高血圧に分類する考え方があります。こちらも高血圧をコントロールしていく上で重要な危険因子です。上記の判断が必要な場合には、当院では坂町病院の木曜日の新患外来に当方が出務する際に来院していただき、24時間血圧測定(ABPM)の検査を行っております。検査日は一日中血圧計を巻いてもらう都合上、自動車は運転できませんので、来院同日に検査を希望する場合は、公共の交通機関を御利用お願いいたします。(運転中に腕に圧力がかかると、事故の原因になるそうです。)

⑤ その他の検査としては、血液検査・尿検査・心電図・胸部レントゲン検査など追加して、適宜行います。特に実際には内分泌型の高血圧症(原発性アルドステロン症、副腎褐色細胞腫などがありこれらも早い段階で確認しております。また、高血圧症は脂質異常症や糖尿病、慢性腎機能障害など、動脈硬化を進行させる他の疾患も同時に精査の上、必要に応じて対応いたします。

 

⑥ 治療は内服治療が主流です。主にカルシウム拮抗剤・アンギオテンシン II受容体拮抗剤・利尿剤などを併用して対応いたします。降圧目標は、収縮期で135未満としています。したがって、血圧の測定・記録は外来で確認しますので、毎回持参いただくことになります。血圧手帳はお渡しいたします。 

bottom of page