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糖尿病の治療

① 主に健診にて糖尿病を指摘されて来院される方が多くいらっしゃいます。

  健診さえ受けていてくれれば、重症化するまで放置されることは少ないのですが、健診を全く受けずに、好きなように食事をされていたり、飲酒、運動不足などの背景のある方は、御注意ください。

  尿の量が多い・のどが渇く・体がだるいなどの症状が出た場合には一度糖尿病を疑ってみてください。

② 糖尿病は検査値で空腹時血糖125以上又は、随時血糖200以上であり、尚且つHbA1c6.5%以上あれば、糖尿病の診断となります。

  健診で糖尿病疑いと出た方のほとんどは、糖尿病と診断できない途中の方たち、境界型糖尿病・耐糖能異常の診断ですが、上記の基準を満たす場合は、諦めて治療開始していただかなければいけません。

③ 検査は、血糖検査+HbA1cで診断がつきますが、検査結果が糖尿病に満たない場合でも、ブドウ糖付加試験(75gOGTT)を行うことで診断がつく場合もあり、必要な際には当院でも行います。

④ 診断がつきますと、糖尿病の病型、重症度、合併症の有無につき治療に先立って検査を行う必要があります。

  ④-1 眼科紹介(糖尿病性網膜症の精査)

  ④-2 24時間蓄尿検査(尿量・尿糖・尿蛋白・微量アルブミン・

      Cペプチド・24時間クレアチニンクリアランスなど)

​  ④-3 抗GAD抗体(1型糖尿病で検出される。初回のみ検査。)

当院では、以上の検査を速やかに行い、治療を開始いたします。

⑤ 当院では、食事指導・運動処方・内服治療・インスリン治療・GLP1アナログ製剤など、多岐にまたがる治療を遂行いたします。

​  治療目標は、HbA1c7.0%未満になるように管理いたします。

  とはいえ、糖尿病だからといって、食べなければ良いと言うわけにはいきませんで、外来で治療をしながらも、健康な食生活ができるように、御相談させていただきます。

 

⑥ 糖尿病は万病の元です。本当に怖いのは、糖尿病を放置することで合併症(腎不全、心血管疾患(心筋梗塞など)、脳血管障害(脳梗塞など)、網膜出血~失明、下肢の血流障害~糖尿病性の壊疽など)が出てくる事がもっとも怖い状況です。一度合併症が出てしまうと、原因が動脈硬化性疾患であるものが多く、元に戻すことは極めて困難です。

  とりわけ、糖尿病は大腸がん・膵臓がんなどの悪性疾患の発症も多く、気が抜けない恐ろしい病気です。自らも病気に対して十分な知識と注意ができるように、心がけることが極めて重要です。

⑦ この疾患も、基本的には本人の不節制から起こる疾患です。不節制を常とされている方の対応ですので、治療開始しても、通院が続かない人がかなりいます。続かない人は、診療を再開しても結局はうまく治療にならない方がほとんどです。

​  基本的には、当院の治療を中断した経緯のある患者さんは、診療は再開せず、他医での治療をお勧めしています。

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