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当院は原則的に後発医薬品は使用いたしません。院長が実際に使用し効果影響について検証した後発品は例外です。
風邪・気管支炎・肺炎
① 当院ではまず風邪を含む一時的な感染症に対しては、対症治療と原因治療に分けて治療をいたします。
まずは症状として、治療薬が存在する症状をそれぞれ確認します。
1、咽頭痛・発熱・倦怠感 >>>解熱鎮痛薬
2、鼻水・鼻閉・くしゃみ >>>抗アレルギー剤
3、咳 >>>鎮咳剤
風邪が罹患後期間が早ければ、上記の対症療法と、マスク、うがいで対応していただく事もありますが、最初から来院してくれる方も少なく、基本こじれてから当院に来院される患者さんが多いのが実情です。
基本的に症状発症から1週間以上経過して来院されたケースでは、所見にもよりますが、2次感染の合併を考えて抗生物質を追加処方しています。また、痰や鼻水に黄色~緑色の色がついている場合も同様に抗生物質の使用を思慮します。
② 診察においては、まずは以下の順に確認いたします。
1、咽頭(喉)の確認;発赤・腫脹・膿栓の有無・程度を評価いたします。ここ
で、炎症が強かったり、膿の付着が確認される場合は、
初期から抗生物質を使用いたします。
2、胸部~背部の聴診;胸部・背部から呼吸音を確認いたします。極めて重要
な診察で、ラ音(副雑音・湿性ラ音・乾性ラ音)の有無を
確認いたします。ラ音がない場合でも、気管支呼吸音が
末梢で強い場合には気管支炎を疑います。聴診では、肺
炎の可能性、喘息の可能性、気管支炎(急性~慢性)の
可能性をある程度推測します。
ラ音が聞かれる場合は、胸部レントゲンも撮影必要で
す。時間もかかりませんし、被爆も少なく安心して受けて
いただいてOKです。レントゲンで異常が見られ、所見に
疑問がある場合は、胸部CTを行う場合もあります。
3、胸部レントゲン; 診察で肺炎を疑う場合に施行いたします。また、風邪の
症状が3週間以上続いている場合や、症状に疑いがあれ
ば早期であっても確認いたします。
女性に関しては、当院では撮影前に、妊娠の有無を必
ず確認いたします。可能性があり、挙児希望があれば、
撮影は行いません。
4、胸部CT; 重大な疾患の合併を疑う場合に適宜相談いたします。
③ 経過観察につきましては、感染早期で受診していただいた患者さんの場合は、一度の治療で、診察終了できる場合もあります。すでに他医の治療を受けてこじれている患者さん、罹患後1週間以上経過して治療開始した患者さんなどは、症状が治まるまで数回の診察・治療調整が必要なことが多いです。
④ 気管支炎が診断された患者さんは、感染症に対する治療に加えて、喘息で使われる薬も併用して対応する事が多いです。肺炎があれば、点滴抗生物質の投与で、治療導入(ローディング)を行い内服抗生物質で対応、治るまで注意観察いたします。胸部レントゲン上、肺炎の範囲が広い場合、血中酸素濃度の低下がある場合は入院適応として、主に坂町病院で入院の形で対応いたします。
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