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睡眠時無呼吸症候群(と春のりうくん)

日中は春らしくなりました。夜は極寒ですけど・・・・・。

さて、桜も咲き始めて、当院の駐車場の桜も咲き出しました。

みなさんお花見は暖かくして出かけてくださいね~

さて、前回お話途中だった睡眠時無呼吸SASのお話です。

SASはよくテレビでも特集されている病名で今は楽しくないトレンドとなっているわけですが・・・・問題はテレビさんメディアなどは、簡単にあたかもこ~んなすごい病気があって、こ~んなえらい先生がこ~んなびっくり解説をして~・・・・な~んて状況があるんですが・・・・・

実際にそんな簡単じゃないんですよ~

やることは簡単ですよ!検査して基準に当てはまれば治療すればいいんでしょ?

それで、済めば世話ないんだってばさ・・・・

SASの診断~治療

まずは、いびきや・日中傾眠傾向や・早朝の頭痛・睡眠障害(途中覚醒)・日中の倦怠感・熟睡感の欠如など症状として出てくるわけですが、、、、寝ているときの現象なので自分で判断できません。

奥さんなり親さん、知人なんかに協力してもらって、寝入っているときに呼吸が実際に止まっているか確認してもらう事が重要です。

止まっていれば、簡易睡眠時検査装置(小さいです、かなり邪魔な腕時計程度の大きさ)を自宅で一晩装着して、即時解析すればわかります。

ここで、問題です。1時間に5回以上はSASの診断はできますが、20回まではダイエットやマウスピースといった消極的な治療となり、患者さんの治療の実感がなく非常に不満を訴えられます。本来の治療適応は1時間に20回以上が突然死の危険性があると言われるのでここからCPAP(簡易陽圧呼吸機)が保険適応となりますが、これだけで検査は終わらないのです。簡易検査で無呼吸が1時間に20~39回までは、一泊入院を伴う終夜呼吸検査PSGを行う必要が出てきます。終夜呼吸検査PSGは脳波を含めて、胸郭・腹部の動きや、酸素の状態も平行して同時検査する検査です。できる医療機関も限られていますし、かかる医療費も高い・・・・・・。あまつさえ無呼吸回数がたまたま一日20回以下だとまた、CPAPの適応にならず経過観察となることもあったり・・・・・。無呼吸が40回以上あると簡易検査でもCPAPの治療が適応になりますので、相当重症の方でもなければ、PSGを行わずにCPAPの治療に導入できないのです。

持続陽圧呼吸CPAPの治療・・・・・・

マスクを鼻または口と鼻につけて、一定の圧力で空気を送り込み、細くなった喉の通り道を広げて呼吸を改善する治療法です。これは、一度使うと喉が細くなったところが永久に治るという代物ではなく、使用している間は無呼吸にならずに睡眠できるといった機械です。続けなければいけません。ただし他に有効な治療が無い中で唯一SASに対して有効な治療です。使用することで、心筋梗塞を」含めた突然死の可能性を有効に下げてくれます。よい治療ですが、機械のレンタル料金を、医者が肩代わりして、受診時にいただく医療費から、レンタル会社に支払う形になります。

すでにCPAPを使用している患者さんはお分かりかと思いますが、毎月5000円程度の窓口支払いが必要です。某当方の同期の呼吸器科医の口コミには、この治療をしている患者さんから「ぼったくり」と罵られておりました。み・な・さ・ん!!これは、ボッタクリじゃないんですよ~!!!

医療保険から医療機関に入るお金が13500円・レンタル料金として機械会社が持っていくお金は契約条件にもよりますが、11000円程度が多いですね。さて医者はいくらもらったでしょうか?

はい、そうですね!2500円!!正解です!!!

ちゃんとした専門化が治療に携わって、これって高いかな?

めったなこといわないでくださいね~。われわれもやる気なくしちゃいます!!

でも、確かに毎月5000円は高いです。煽る割には財務省さんはお金回してくれないんですね~。

そそ、いろいろありますが、経済的にも大変という事は確かなのです。

さらに、症状を自覚していないSASの患者さんなんかは最悪です。確かに突然死は防がなければなりません。でも、本人は困っていないですよ・・・・・・だから、以上の流れから逃げ出すSAS患者さんが後を絶たないのです。

社会的にも、SASから居眠り運転を起こして、車で人をひき殺してしまうケースもあり、最近車の運転の際にはSASがあるかないか?ある場合ちゃんと治療ができているか?が問題になります。

もしも、自分がSASとわかっていて、治療をしていなくて、車で人をひき殺せば、危険運転致死傷財に問われます。最近他県でもこのようなケースがありました。当院では免許書き換えの際にいつも証明書を出しています。

とにかく面倒なんです・・・・・・

突然死はいや。でも時間とお金が取られるのもいや。一度診断がついたら車の運転をする限り逃げられない・・・・・

それでも、ちゃんと治療を受けてくれる患者さんもいます。そんな少数が心の支えなんですね~

ちゃんとやれば見えないところであなたの未来を守ってくれる大切な治療なんですよ~。

一体私は何を言いたいのか。まず面倒なんですが、この病気に関わる皆さん。よ~く検査の前に説明を聞いてから検査をしてくださいね。理解して治療を受けてくださいね。

それでも、検査をしないでSASを放置していると、突然朝違う世界に旅立っていることもあると言うことも覚えておいてくださいね~

御相談は承ります。

あ~重たいおはあしでした~

当院の桜・どうですか?緋寒桜ではじめは3mの木だったんだけど、一度枯れたと諦めていたら、いくつか枝が伸びて花が咲きました。桜を植えた年に母が亡くなっていて、その桜が返り咲きしているのは何か感じることもあります。帰ってきたのかな・・・・

りうくんは外に出してもにげません。日光で温まったアスファルトは大好きです。

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