複数の医療機関に受診する患者さんに注意
- 丹呉医院 院長
- 2019年5月21日
- 読了時間: 3分
今日は複数の医療機関で、受診対応している患者さんに注意点を指摘させていただきます(0゜・∀・)
複数科を受診するメリットは、やはり専門の医師の治療が受けられるというのが良いところだと思います。やはり、餅は餅屋でございます。全く異論はございません・・・というか、当院でもそれを推奨しております(=‐ω‐=)。
デメリットとしては、専門分化しておりますので、専門範囲の診断以外の疾患については基本的には責任を持ってくれないという点があります。
皆さんが、受診適応範囲を十分にわかっていれば問題はないのですが、しばしば一部分の疾患で受診している状況にも関わらず、自分の体のすべてを解って診察していると勘違いする場合があります。特に高齢者の方に多い勘違いと言えます。実際には専門家ですから、全て他の疾患の可能性や、危険性、関連性についても配慮すべき部分もあるのですが、現状難しい部分があります∑(゚◇゚///)ドキュ→ン。
特に厄介なのは、内科の中でも専門が違う場合はとくに問題です。当然内科として専門はあくまでもサブスペシャリティーであり、背景には全身が診れる(General)であることが当然なのですが、ここに油断が生まれます。内科にも色々な疾患領域があり、残念ながら範囲が広いがゆえにサブスペシャリティーである専門分野以外に対応していない医療機関が多いのが実情なんです。特に高次医療機関になればなるほど、その傾向は強く、おっきな病院にかかっているから大丈夫(。´・ω・)?は危険は考え方なのです。例えば、「糖尿病で病院通院中に大腸がんで死亡する」、「心筋梗塞で通院中に胃がんで死亡する。」なんてことは無いとは言えないんです。
これは単に専門分化した医療の盲点なんですォオ~!!(゚Д゚ノ)ノ。
しかしながら・・・・
私も任せているつもりで、専門家が対応している状況の患者さんですら、任せたはずなのに専門領域のあたりまえの病気で亡くなられたなんて、方すらいらっしゃいました。油断禁物です。当方は他の医療機関で診断したケースについては、検証なしにむやみに信頼しないようにしています。
では、どうすればいいか?
1、受診している医療機関にかかわらず、しっかりと健診を受ける事。
2、基本的な全身管理を任せられる主治医(この場合は主たるかかり付け医)を決める事、その事を十分に相談しておくこと。
3、あとは、医療機関を必要以上に妄信しない事が重要です。
良く起こる問題です。
専門家は専門領域では鬼のように良い仕事をしてくれますが、その範囲を外れると意味を成してくれません。そうです。野球で例えると、センターとライトの間に上がったフライはキャッチしてくれないんです。
さあ、皆さん上記3つにつきましては、ご検討くださいね~ο(*´˘`*)ο
さて、youtube の動画が共有できるのかテストテストw
初音ミクの曲ですが、精神科医療機関入院中的な、なんか狂気をはらんだきれいな曲です。聞いていると切なくなりませんか?
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