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う~ん、あんましだけど、新型コロナウイルス。


またもや、前回同様で藤宮ゆきさんから一曲。実はフアンかもしれない・・・

 さて、今回の武漢肺炎のお話ですが、なんか雲をつかむような情報が錯綜して、どれがほんとなんだかよくわからない状況なのです。それも、中国さまがいろいろと隠し事して下さるものだから、何を信用していいかわからない状況なんです。現状でお話しする重要事項を絞り切れない状況なのです。

 ただ、一つ言えるのは、SARSの時もそうですが、このウイルスは抗体のできにくいウイルスなので、もちろんワクチン製造は普通に考えて極めて困難ですからwwww、通常の検査キットも免疫発色性カラムに抗体を付着させて製造されるので短期で作るのは困難だと思われるのです。とても厄介です。現状は患者の気道排出物からの遺伝子検査でのみ検査可能という状況でしょう。

 現状で期待されるのは、治療において、オセルタミビルとリトナビル(AIDS用の抗ウイルス薬)の併用患者が比較的経過良好という事です。ですが、治療の有効な期間がやはり発症後早い時期でないと難しいようですので、いかに早く治療にこぎつけるかが勝負といったところでしょうか?他にも試していない抗ウイルス薬もあるので、希望がないわけではないのですが・・・・。そうそうアメリカさまの情報には、エボラ出血熱の薬の一部がが有効とか?

とりあえず、下記に論文の概要を並べてみました。

先にまとめますと・・・・・

1、コロナウイルスの新型であること!

2、人人感染が証明されていること!

3、潜伏期は5日程度!

4、症状は発熱・咳・痰・下痢・筋肉痛・呼吸困難!

5、感染から肺炎の発症まで1w前後の期間がありそう!

  >>この期間が治療のチャンスか!!

6、死亡率は3%、入院症例の死亡率は15%程度!

てなところですかね~

でも一番問題なのは、症状のない不顕性感染者がもっとたくさんいるんじゃないか?説があり、これが大問題じゃないかな・・・・・

もっと身近の問題があります。盲点ではありますが、保健所によりますと、武漢含む指定流行地域から帰国後2w以上経過した症例は全く相手にしてくれない状況なんです。コレ短いですわ!!

コレ、大大大問題です。

感染してからある寮内で体調不良を隠して2w頑張った中国の学生さんがいて、保健所に相談したら、2w経過しているから!!のイッテンバリで、対応する気なし。全く税金泥棒がしかたね~なw

落ちは、インフルエンザだったんですけどね・・・・

上記の情報から推察すると、潜伏期5日+肺炎発症まで7日=12日・・・・発症後残り2日以内で専門機関に受診しないと肺炎で発見される症例はコロナウイルス感染症ではないという事になるんですね!!うんなわけね~よ!!!患者死にますぜw。潜伏期5日+発熱あり肺炎無し症例はどうすんの?感染疑い患者さんに毎日電話連絡だけ?肺炎できた頃には2wすぎたからさよなら~ってか?。どうせ確定した治療法ないからということで、ほったらかすつもりでしょ?適当にやってるとしか思えない怠慢ぶりです。保健所仕事しろやw武漢から帰ってきた人間そんなに多くないんだからそれぐらいちゃんと自分たちで確認しろい!!

NEJM 論文:コウモリのベータコロナウイルスに似たsarbecovirus亜属ウイルス

Zhu N, Zhang D, Wang W, Li X, Yang B, Song J, et al. A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019. New England Journal of Medicine [Internet]. 2020 Jan 24 [cited 2020 Jan 26]

人間に病気を起こすコロナウイルス(RNAウイルス)は6つが知られていた。229E、OC43、NL63、HKU1の4つは、いわゆる「風邪の原因ウイルス」である。加えて、2002年と12年にSARS-CoVとMERS-CoVが感染症を起こしている。この2つは下気道感染を起こすウイルスで、前4者とは明らかに臨床像が異なる。

 このNEJMの論文では、新しいウイルスの検出、武漢の49歳女性、61歳男性(後に死亡)、32歳男性の肺炎患者から、検体が採取された。ここでコロナウイルス共通のRNAが検出され、新たなコロナウイルス、2019-nCoVが同定された。ウイルスの全ての遺伝子配列も判明した。その結果、コウモリから検出されるベータコロナウイルスに似ている、sarbecovirus亜属に属するウイルスと判明したのである。

Lancet /Chan論文:ヒト・ヒト感染の成立がほぼ明確に

Chan JF-W, Yuan S, Kok K-H, To KK-W, Chu H, Yang J, et al. A familial cluster of pneumonia associated with the 2019 novel coronavirus indicating person-to-person transmission: a study of a family cluster. Lancet [Internet]. 2020 Jan 24 [cited 2020 Jan 26];0(0).

これは武漢旅行から帰ってきた広東、深圳の5人の患者と旅行に行かなかったその家族の詳細で、ヒト・ヒト感染の存在を明示するものである。2019年12月29日から翌年1月4日まで旅行していた6人のうち、5人から2019-nCoVが検出された。5人とも武漢の海鮮市場との接触はなかった。もっとも、もう1人もウイルスとの接触が疑われ、同様の臨床像があったため、同様の感染があったものと推測されている。

 旅行者たちは武漢では親戚と頻繁にコンタクトがあったが、その親戚も発症し入院していた。発熱、気道症状、下痢などが見られ、発症6〜10日で病院を受診した。患者の多くに熱があった。白血球はほとんど正常で、反応性蛋白(CRP)は5程度と、軽度上昇の患者が多かった。CTでは、多発するすりガラス様陰影が認められた。下痢便からはウイルスは検出されなかった。家族には無症状の10歳小児がいたが、レントゲンではすりガラス様陰影が認められた。

 ヒト・ヒト感染がほぼ明確に示された本報告は、PCRの偽陰性の可能性や不顕性感染の可能性、CRPがちょい上がりの可能性、そして5日前後の潜伏期間、下痢はあっても下痢便ではPCR陽性にはならないといった、臨床上有用な情報が満載である。

Lancet /Huang論文:41人の疫学情報で重症例の死亡率は15%

Huang C, Wang Y, Li X, Ren L, Zhao J, Hu Y, et al. Clinical features of patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, China. Lancet [Internet]. 2020 Jan 24 [cited 2020 Jan 26]; 0(0).

武漢に今年1月2日までに入院した41人の患者の疫学情報である。

 73%が男性で、基礎疾患がある人が32%。糖尿病、高血圧、心疾患といった基礎疾患だった。年齢の中央値は49歳で、この研究では小児患者はゼロ。喫煙歴は7%。海鮮市場とのコンタクトがあったのが66%。家族内クラスターも1件あった。筋肉痛が44%、咳嗽が76%、膿性痰は28%、頭痛が8%、呼吸困難感が55%に認められた。発症から呼吸困難発生までの中央値は8日間。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症29%、RNA血症が15%、急性心障害が12%、二次感染が10%に見られた。32%が中中治療室(ICU)に入室し、15%(6人)が死亡した。次の報告にもあるが、本感染症の死亡率は3%程度と考えられるが、入院するくらい重症例の場合、死亡率は15%と高い。呼吸困難発症までの時間が割と長いのも特徴的だ。

Eurosurveillance 論文:武漢でのラフな疫学情報、入院例の死亡率は14%

Wu P, Hao X, Lau EHY, Wong JY, Leung KSM, Wu JT, et al. Real-time tentative assessment of the epidemiological characteristics of novel coronavirus infections in Wuhan, China, as at 22 January 2020. Eurosurveillance. 2020 Jan 23;25(3): 2000044.(Eurosurveillance 2020 Jan 23;25(3): 2000044.)

武漢での疫学情報のラフなまとめ。図を見ると、1日30〜40人程度だった新規患者数が、1月18日から一気に報告数が増加しているのが分かる。1月21日の時点で、1日報告数は400を超えている。前記同様、入院患者に絞った病院内死亡率は、14%程度だ。

図. 新型コロナウイルス感染症患者の発生動向

Journal of Clinical Medicine 論文:感染者数予測、中国国内で3,000〜9,000例

Nishiura H, Jung S, Linton NM, Kinoshita R, Yang Y, Hayashi K, et al. The Extent of Transmission of Novel Coronavirus in Wuhan, China, 2020. Journal of Clinical Medicine. 2020 Feb;9(2): 330.

北海道大学の西浦博先生たちによる感染者数予測。5,502例(95%CI 3,027〜9,057例)と予測されているが、ポイントは、予測はあくまでも中国国内の数であり、国外患者は推定していない点。予測時点は1月24日であり、その後、患者数がどのくらい増えるかについて本論文は言及していない点である。あと、5,502例という数字より、95%CIの「3,000人から9,000人の間のどこか」という認識の方がより妥当だろう。おそらく、本報告以降、総患者数はもっと多くなるであろうし、それは8,000人以上が発症したSARSよりも多くなる可能性が高い。また、中国以外でもヒト・ヒト感染による感染の拡大が観察される可能性も高い。その国が日本である可能性も十分高い。世界は相当の覚悟が必要である。

 ちなみに、本研究の患者推定数は国外輸出例13例を基に、過去の武漢からの旅行客を使って算出した数だ。

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